今年もやって来ることができた。ジュネーブショー (Salon International de l'Auto)通いはかれこれ13年 ぐらいになるだろうか。デトロイト、フランクフルト、パリに次いでここに来ようと決めて、その後上海・北京・広州、ロサンゼルス、ニューヨークと拡げていった。
デトロイトスリー(かつてのビッグスリー)のNAIAS(北米国際自動車ショー)、ジャーマンスリーが幅を利かすIAAフランクフルトショー、IAAと持ち回りのパリ(Mondial de L'Automobile)などと違って、自国に大手自動車産業を持たないスイスの国際都市で開催されるジュネーブショーは、基本的にフェアであると同時に、『サロン』の雰囲気を濃密に漂わせる。もしも、世界で一つだけ取材の場を選べと言われたら、躊躇うことなくジュネーブと答える。
ジュネーブ・コワントラン空港から徒歩数分でアプローチできる至便に加えて、手頃な大きさのPALEXPOコンベンションセンターの丁度良さは抜群。ジュネーブは物価が高く、宿泊や食事に断えず苦労させられるが、すべてを差し引いてもここの雰囲気の良さが優る。
今回は3年振りにフランクフルトから陸路ジュネーブ入りすることにした。格安のカタール航空のチケットが羽田~ドーハ~フランクフルトだったからだが、取材元のdriver誌がホンダ特集を組むというのでHR-Vを借りたこととと、この先いつ取材断念の時が来るかもしれないので、もう一度フランクフルト~ジュネーブを味わっておきたいと思ったから。
案ずるより生むが易しで、その気になると話が向こうからやって来る。ジュネーブ近郊に在住の旧知のディレクターから、「来るのならお手伝いしますよ」のメール。スイス在住32年の女性と住んでいるとのことで訪ねてみると、住まいは地上2階地下1階。地下には核シェルターを備えるという。スイスではすべての建築物には基本的に設置が義務づけで、『へえ?』盛大につくトリビアに満ちていた。
現在修理に入れているBMWの整備ガレージに面白クルマがあるというので出掛けてみると、話のあったマセラティのクアトロポルテ1965よりもさらにレアなポルシェ911(930)ターボ・タルガがあったり。27日0時15分羽田発で同日12時30分フランクフルト着。オッヘンバッハのホンダでHR-Vをピックアップしてシュトゥットガルト泊。ポルシェ博物館を見学して夕刻ジュネーブ入り。LAからのカメラマンケニーナカジマと合流して、フランスのアンネマスに宿舎を構える。
で、今日のジュネーブショー取材で初めてジュネーブの深いところに触れる機会を得た。明日から本番のサロン・アンテルナショナル・ドゥ・ロト。良い取材になるといいなあ。
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